星野リゾート 講演会 代表 星野佳路社長


少し前になるのですが、大阪商工会議所で星野リゾート 星野代表の講演を聞いてきました。いつもながらギリギリ滑り込みで、少し講演が始まっているときに入れました。(汗)
星野リゾートの組織論という講演内容で、すみ分けを行っていただき、伝わりやすい内容でした。(感謝)
Google keepでメモを取りましたよぅ~

大阪・新今宮に進出されることで、星野社長の予想を上回る多方面の多くの方々から大きな反響を得て、「より成功をしないといけない。」と実感されたようです。

この時の講演テーマが組織論でしたので、5つのキーワードを基に講演をされていましたが、冒頭でビジョンを重視してお話をされていました。
 ビジョンというものは、1962年にJFK(ケネディー大統領)がアメリカ国民に対して行った「We choose to go to the moon (私たちは月に行くことを選ぶ)」の有名なスピーチのように、壮大で大きな夢でなければならない。
また、社員の力で最高のチームを創り、最高の事業とする。
 そのような夢を持って、チーム一丸となって執り行う事業は必ず成功する。


1、ビジョン 価値観の共有
 大胆な将来像を示して社員に夢を与える。
 現在と将来像(ビジョン)はその将来像に大きな夢が有るかどうかと、社員がその夢を共有できるかで叶えられるか叶えられないかが決まる。ちなみに星野リゾートのビジョン(使命)は「リゾートの達人になる」である。そのビジョン達成の為に、取るべきリスクを取り、リターンが厳しくても、本来の事業ビジョン達成の一助になるかならないかで判断している。厳しくとも成功するまで行い続け、社員のスキルアップにつなげ、社内全体のレベルアップに繋げている。
 もちろんの事ながらその他事業への投資などの副業は一切行っていない。

2、コンセプトへの共感
 自分たちが何を大切にしていくか。「定義」は誰に対して何を提供するのか?
 お客様を定め、そのお客様をどれだけ喜ばせるかに集中する。
お客様の満足度を上げるには、社員のモチベーションを上げ、社員がその仕事からどれだけ満足度を得るかで決まる。社員のモチベーションを上げるために、社内ではマーケティング理論ではなく、モチベーション理論を使用し、マーケティングに左右されない新しいマーケットの創造に繋げている。お客様のマーケティングより、人材のマーケティングの方が重要と考え実践している。

3、情報とプロセスの公開
 経営では選択と集中が必要。
 どうしてこれを選んだのか、なぜこれを捨てたのか、その意図をしっかりと伝えることが一番大切である。そのために経営情報の公開を行い、稼働率や収益率などを公開し、共有を行い、善き議論の場につなげる。役職で議論を行うのではなく、役職関係なしのフラットな議論を行う場にしている。
例)役職名で呼ばない。「さん」付けで呼ぶ。
 言いたい事を言いたい人に直接言えるコミュニケーションスタイルになっている。
「役職を持っている人は権限はあるが、偉くはない。」という考えで進めている。

4、醍醐味満喫
 社員が最高に満足するのは、顧客に褒められた瞬間である。
 どうしても人は感情ある動物ですので、好き嫌いがあり、好きな人には十分すぎるサービスを行うが、嫌いな人にはそれなりのサービスしかしない。よって星野リゾートでは好きなお客様とビジネスを行い、楽しんで働くことに注力をしている。
 この仕事をしていて良かったと思えるとき、それはお客様から褒められたときである。社内の身近な上司や社長に褒められるより、お客様から褒められたときに、この仕事を天職と感じる事ができる。
 また、お客様アンケートの結果などは、現場社員にはお客様の良いメーセージを見せ、社員もモチベーションを上げ、サービスの向上につなげている。ポジティブな意見の場にし、ネガティブな意見は責任者や役員などで共有し対策を考える。

5、キャリアコントロール
 育児や介護支援、キャリアアップのための留学などを支援する制度を充実がしていて、
星野リゾートでは様々な制度がある。
  ・在宅勤務制度
  ・育児支援制度
  ・介護支援制度
  ・時短正社員制度
  ・麓村塾
  ・学習休職制度
   (給与はは無いが健康・失業保険を会社が負担し、新たな人材になることを目標にしている制度→これを使って他のホテル事業所に勤務した人もいる。)
  ・管理者立候補制度
   (自ら管理者になるという事を立候補制で決める。また立候補者サポート制度もあります。ネガティブな意見が出てきたら「あなたが立候補すれば。。。」というだけで済む。)

 星野リゾートでは教科書がある。その教科書に乗っ取って事業を行っている。

 星野社長も今までから、今も、そして未来も悩んで居られるのが人というものであると感じました。組織を一体感あふれる形に行う努力と、ド根性を感じました。
 近々、宿泊に行きたいです。(^o^)




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